1. プラスチック電気メッキ
プラスチック部品には多くの種類のプラスチックがありますが、すべてのプラスチックに電気めっきができるわけではありません。
一部のプラスチックや金属コーティングは接着強度が弱く、実用的価値がありません。プラスチックと金属コーティングの一部の物性（膨張係数など）が大きく異なるため、温度差の高い環境で性能を確保することが困難です。
コーティングは、チタンターゲット、亜鉛、カドミウム、金、真鍮、青銅などの単一金属または合金であることがほとんどです。ニッケル-炭化ケイ素、ニッケル-フッ化グラファイトなどの分散層もあります。鋼などのクラッド層もあります。鋼上の銅-ニッケル-クロム層、銀-インジウム層などです。現在、電気めっきに最も使用されているのは ABS で、次に PP です。さらに、PSF、PC、PTFE などにも電気めっき方法が成功していますが、それらはより困難です。
ABS/PCプラスチック電気メッキプロセス
脱脂→親水化→粗化→粗面化→中性化→全面→活性化→剥離→無電解ニッケル浸漬→焦げ銅→酸性銅めっき→半光沢ニッケルめっき→高硫黄ニッケルめっき→光沢ニッケルめっき→めっきシール→クロムめっき
2. 錠前、照明、装飾金具の電気めっき
錠前、照明、装飾金具の母材は亜鉛合金、鋼、銅がほとんどです。
典型的な電気めっきプロセスは次のとおりです。
(1) 亜鉛基合金ダイカスト
研磨→トリクロロエチレン脱脂→吊り下げ→化学脱脂→水洗→超音波洗浄→水洗→電解脱脂→水洗→塩活性化→水洗→前めっきアルカリ銅→リサイクル→水洗→H2SO4中和→水洗→リン酸コークス銅めっき→リサイクル→水洗→H2SO4活性化→水洗→酸性光沢銅→リサイクル→水洗→a)またはその他(b～e)
a) 黒ニッケルメッキ（またはガンブラック）→水洗い→乾燥→伸線→スプレー塗装→（レッドブロンズ）
b) → 光沢ニッケルメッキ → リサイクル → 洗浄 → クロムメッキ → リサイクル → 洗浄 → 乾燥
c) →金を模倣する →リサイクル →洗浄 →乾燥 →塗装 →乾燥
d) →模造金→リサイクル→洗浄→黒ニッケルメッキ→洗浄→乾燥→描画→塗装→乾燥→(グリーンブロンズ)
e) →パールニッケルメッキ→水洗→クロムメッキ→リサイクル→水洗→乾燥
(2) 鋼部品（銅部品）
研磨→超音波洗浄→吊り下げ→化学脱脂→陰極電解油除去→陽極電解油除去→水洗→塩酸活性化→水洗→前めっきアルカリ銅→リサイクル→水洗→H2SO4中和→水洗→酸性光沢銅→リサイクル→洗浄→H2SO4活性化→洗浄
3. オートバイ、自動車部品、スチール製家具の電気めっき
オートバイ部品やスチール製家具の基材はすべてスチール製で、外観と耐食性の要求が高い多層電気めっきプロセスを採用しています。
典型的なプロセスは次のとおりです。
研磨→吊り下げ→陰極電解脱脂→水洗→酸電解→水洗→陽極電解脱脂→水洗→H2SO4活性化→水洗→半光輝ニッケルめっき→全光輝ニッケル→リサイクル→水洗×３→クロムメッキ→リサイクル→洗浄×3→吊り下げ→乾燥
4.衛生陶器付属品のメッキ
衛生陶器の基材のほとんどは亜鉛合金であり、研磨は非常に特殊であり、高い光沢とコーティングのレベリングが要求されます。衛生陶器の一部に真鍮を母材としたものもあり、電気めっき工程は亜鉛合金と同じです。
典型的なプロセスは次のとおりです。
亜鉛合金部品:
研磨→トリクロロエチレン脱脂→吊り下げ→化学脱脂→水洗→超音波洗浄→水洗→電気脱油→水洗→塩活化→水洗→前めっきアルカリ銅→リサイクル→水洗→H2SO4中和→水洗→コークスリン酸銅めっき→リサイクル→洗浄→硫酸活性化→洗浄→酸性光沢銅→リサイクル→洗浄→乾燥→吊り下げ→研磨→脱脂→洗浄→アルカリ銅めっき→リサイクル→洗浄→硫酸中和→洗浄→光沢ニッケルめっき（一部条件はあります）多層Niも使用) → リサイクル → 洗浄×3 → クロムメッキ → リサイクル → 洗浄×3 → 乾燥
5. バッテリーシェルの電気めっき
電気めっきプロセスとバッテリーケースの特殊装置は、電気めっき業界で注目のトピックです。バレルニッケル光沢剤には、特に優れた低DKゾーン位置決め性能と後処理防錆性能が求められます。
一般的なプロセス フロー:
圧延脱脂→水洗→活性化→水洗→表面調整→バレルニッケルメッキ→水洗→皮膜除去→水洗→不動態化→
6. 自動車用アルミ合金ホイールの電気めっき
(1) 処理の流れ
研磨→ショットブラスト（オプション）→超音波ワックス除去→水洗→アルカリエッチング・脱脂→水洗→酸エッチング（照明）→水洗→亜鉛沈降（Ⅰ）→水洗→亜鉛除去→水洗→亜鉛析出（ Ⅱ)→水洗→ダークニッケルメッキ→酸性光沢銅洗浄→水洗→研磨水洗
(2) プロセス特性
1. 脱脂とアルカリエッチングのワンステップ方式を採用し、工程を短縮するだけでなく、毛穴の油汚れも除去しやすく、オイルフリーの状態で基板が全面露出します。
2. 環境汚染を軽減し、過度の腐食を避けるために、黄色を含まないナイアシンエッチング溶液を使用してください。
3.多層ニッケル電気めっきシステム、明るく、良好なレベリング;電位差が大きく、微細孔数が安定し、耐食性が高い。
投稿日時: 2023 年 3 月 22 日